今や国民的人気者ローラが、CMでがんばらなくてもいいでしょって、ご存知ですか?
某ビールメーカーのCMで、吉田拓郎の曲が流れ、先ほどのがんばらなくてもいいでしょってフレーズが流れるのだが、僕はこれはCMとしては良くできているのだとは思う。確かにビールはゆるいものだからだ。
しかし、このフレーズこそが日本の教育をダメにした犯人のような気がしてならない。高度成長期が終わり、価値観の多様化を迎え、いわゆるゆとり教育、ゆとり世代の時代になった。ゆとりの意味すら今となっては不明だが、詰め込み教育の弊害としてゆとり教育が始まったと理解している。
僕は家庭教師もやらせて頂いているのだが、今の子供たちはこのがんばらなくてもいい、あなたらしくという言葉をはき違えているような気がしてならない。学校教育自体に、問題があるのかもしれないが、がんばらなく、あなたらしくって結局何もしてないんじゃないでしょうか?
あなたらしくいる、自分らしさを出すために、頑張るのだと僕は思っている。さまざな世界で活躍する人は、みな独自のものを編み出すために、努力しているのではないだろうか。頑張ることは良いことである。努力も素晴らしい。CM自体は、ビールを売る為でありそれでよいのかもしれないが、がんばらないで自分らしく今のままでという、子供が増えているような気がしてならない。そのCM自体も言っている。「悩むなら、なってから悩みなさい」と。まずは、頑張ってみる。失敗してもいいじゃない、また頑張ればいいのだから。