今回は弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
そうですね。僕自身も気持ちの部分を大切にしたいと考えています。また、コンピューターでの遺言は自筆証書遺言では認められていません。時代の変化と共に書くという作業が日々の生活からなくなっています。相手を思う気持ち位は手書きの方がいいような気がします。
以前に友人の夫がなくなりました。この友人の夫、どうやら自分の命がそれほど長くはないということを悟っていたらしく、妻に遺言書を残していました。しかし昔のように手書きの文章ではなく、パソコンにファイルとして残していたのです。もちろん、遺言書であることには変わりはないですし、遺産相続などの件に関してももめることなく事は片付きました。しかし最後の文章がパソコンのファイルに収められたもので、手書きではないということに個人的に寂しさを感じました。妻に残した最後の文章が手書きのものであるなら、妻に対する思いがもっと伝わる形になったのではないかと思います。今はコンピューターを使うことが主流となっています。もちろん便利で利用する価値は十分にありますが、こうした社会の流れがなんとなく寂しさを増しているような気がしてなりませんでした。自分は必要なら手書きの遺言書を残し、それによって家族に対する思いを表明したいと思いました。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。なかなかするどいご指摘ですね。確かに、手書きの文章とパソコンで印字されたものは、受け手の印象が大きく変わりますよね。そういった意味では、自筆証書遺言というのはその人の思いや心が伝わりやすいものなのかもしれませんね。この方もおっしゃるように、遺言で大切なのは、家族に対する思いなどです。その思いが伝わるものでないと意味がないとすら思います。弊所では遺言を有る為の言葉と書いて有為言と当て字をしています。あなたの言葉が残された大切なご家族にとって有る為の言葉になると信じています。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡