今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の母親が亡くなった時に相続に大変な苦労をしたものです。
母親の場合は急死ともいえるなくなり方であったので、母親がどのような財産を持っていたのかほとんど聞くことができずになくなってしまいました。その時には父親は健在でしたがお金の用は母親がほとんどすべて一人で取り仕切っていた状態で、具体的なことはほとんどわからずうろ覚えのような状態でした。
亡くなってからしばらくたってから、身の回りの物を整理しながら調べていったのですが、何せ本人がいないのでなかなか進まないものでした。しかしやはり時間がたつにつれてわかるものはわかっていましたが、その中でも特に把握が難しかったのは株式類でありました。母親は証券会社の数社と取引をしていた模様でかなりの量の株式を保有していました。株式というのはほぼ毎日価格が変わるものでありますから、金額の把握が大変でおまけに一つ一つの銘柄に名義があるので手続きがとても大変でありました。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。いや~なかなかご苦労なさったみたいですね。相続の手続きではまず相続財産の整理をしなければなりません。これが大変ですね。まずは借金関係がないかどうか。郵便物などをチェックしたり、各金融機関に問い合わせをしたりすることが必要です。またこのお声にありますように、株式などは相続財産の中でも、可分債権とは異なり相続が発生したら相続人に当然に分割されるわけではなく、遺産分割が終了するまでは相続人の共有ということになります。また株式はお声にもありますように、価格が上下します。相続税の評価基準も上場株式と上場株式以外の有価証券とでは評価方法が違います。そう考えると、投稿者の方はさぞ苦労されたのが分かります。だからこそ、いざという時のためにも、ゆいごん書は必要なんですね。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡