今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
現在進行中の実体験なのですが、うちのおばあちゃんは現在遺言状を日々更新しています。
「タンスの隅にいれておくから、私が死んだら見てね」とこっそり教えてくれたのは三年前でした。
死んでからと言われたけれど、やっぱり中身が気になります。いけないこととは思いつつも、こっそりとおばあちゃんが留守の時にその中身を拝見してしまいました。
中身はこうです。
飼っている犬の今後の世話の仕方。
葬式は家族葬にしてくれ。
香典は返してくれ。
墓は実家に。
などなど、肝心の財産分与に関しては一言も書いてありませんでした。しかも、自分のことばかりで、これは遺言じゃなく、エンディングノートじゃん!って思わずつっこんでしまいました。
その後、また書き足されているかな、っと覗き見。おお、書きたされてたではありませんか。
足された内容。
延命措置はしないでくれ。
おい!死んでから見たんじゃ遅いだろ!
その後も書きたされ続けていますが、どれもくだらんことばかり。タンスは高いので処分しないでくれ、布団は米綿なので仕立て直したらいいよ、とか。
ふー。遺産は一体誰に?
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。いや~投稿者の方とおばあちゃんとの仲の良さが垣間見えてとても幸せな気持ちになりました。ありがとうございます。遺言書をさすがに毎日書きたす方には、お会いしたことはありませんが、何度も書き直された方にはお会いします。コロコロ変わって。。。などと批判もあるかもしれませんが、僕はそれは当然なことだなと思っています。遺言書は何度でも書き直すことが出来ます。これは法律で認められている行為です。かねこ行政書士事務所では、またゆいごんは保険と同じだと考えています。保険も状況に応じて見直すことが大切ですよね。ゆいごんもそれと同じです。家を建てた。子供が出来た。財産が大きく変化したなど。その状況に応じて、その時のベストの意思を遺しておくことが大切なんだと思います。そしてこのゆいごんというコミュニケーションが投稿者の方とおばあちゃんをつないでいることもとても素敵な話ですね。実はおばあちゃんは見られているのを知っていたりして(笑)。でも遺言書を勝手に覗いてはダメですよ^^
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡