今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
主人の父親の実家は金持ちだ。義父は男1人の末っ子だったこともあり、それはそれは祖母に可愛がられていた。
甘やかされて育ったせいか仕事も長続きせず祖母がだしてくれたお店を2店舗も潰す始末。
主人、主人の姉は私立高校をでている。仕事をころころ変えていた義父が授業料を払えていたはずがない。60才を過ぎても小遣いがなくなるとねだり、それに応える祖母。おもしろくないのは義父の姉達である。事実祖母が亡くなった時には一切の連絡をよこさなかった。親の死に目にも会えず葬儀にも参列できなかった義父。一時は気の毒に思えたが義父はやはりどうしようもない男だった。祖母の遺産を当てにしていた義父の多額の借金が発覚したのだ。遺産を一銭ももらえなかった義父がとった行動は、自分への遺言書の掲示である。自分が可愛がられていた自覚もあったのだろう。だが姉達は頑なに拒否し続けた。そんな義父は結局姉達のご機嫌取りに走り、借金の肩代わりをお願いしている。我が家へ火の粉がとんでくるのも時間の問題だろう。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。いや~なんだか複雑ですね。人を甘やかせることは、その人にとっても結局はよくないといった典型的な例ですね。しかしこの投稿には疑問点もあります。一つは、義父の方が遺産を一銭も分けてもらえなかったという点です。お声を読んでいるとこの義父の方には多額の生前贈与(特別受益)があったことは想像できますが、遺言がない以上遺産分割協議が必要になります。当然相続人である義父の方の同意も必要になりますので、それはどうだったのか?という点です。二つ目は、義父の方が祖母の方の遺言をもってらっしゃったのであれば、いくらご兄弟が反対しようが遺言を遺された祖母の方の意思が尊重されるということです(当然、遺留分の問題もありますが、、、)また多額の借金とのことでしたので、保証人や担保などがどうなっていたかも気になるところです。一度情報を整理することが必要だと思いますよ。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡