今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。弊所は寄せられた声は基本的には、生の声として知って頂く為にご紹介致しておりますが、ただしこのケースは問題を含んでいます。権利をどうとらえるのか?もっと話し合う必要があると考えます。
父が亡くなってから4年が経ちますが、遺産相続の手続きはしていません。不動産の名義変更も出来ていません。 法定相続人は母と私と弟の3人です。父が残した財産は不動産が大部分です。銀行預金などの金融資産はおよそ700万円程度でした。土地建物などの不動産が固定資産税評価で約4千万円ほどあります。合計で5千万円に足りません。基礎控除額は5千万+1千万円×法定相続人3名で、8千万円になります。相続財産は基礎控除額内に収まりますので、相続税の納付は発生しません。
なぜ相続手続きが出来ていないかというと、弟に浪費壁があるからです。弟は生涯独身です。もし今遺産相続して不動産や現金が自由になると知ったら浪費してしまう可能性があります。それを避けたくて手をつけずに今日までいます。妻や子供たちには、弟が死ぬまではこのままにしておくからと話してあります。手続きが住むのは20年くらい先かもしれません。手続きがややこしくなって子供たちには迷惑をかけることになると思いますが、父の財産を不本意なことで失いたくないのでこれがベストかと考えています。