今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の親戚は今相続問題で揉めに揉めてしまっています。その原因としては、兄妹で等分する事を妹が反発した事にあります。というのも、妹は生前の親御さんの介護を一人で頑張っていました。それに対し兄は非協力的で、それなのに自分と同じだけ財産はしっかり貰えるという事に妹は納得がいかなかったようです。確かに気持ちはわかりますが、その遺産というものたかだか200万円程で、そこまで高額ではありません。遺産相続で揉めるというと、数千万ですとか何億の世界の話だと思っていましたので、これくらいの小額の胃算でもここまで揉めてしまうのかと思うと、なんだか悲しい気持ちになりました。
それにこの場合には親御さんの方も遺言などで少し妹には多めに相続させると書いておいても良かったのでは?と思ってしまいます。私が親御さんのような立場になった時には、よく世話をしてくれた方に少し多めに遺産が残るように遺言を書いて少しでもトラブルの種をなくしたいと思いました。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。このケースでもわかるように、兄弟姉妹での平等というのは非常に困難だと思います。確かに法的にも、心情的にも兄弟姉妹は平等だと思います。しかしそれは何をもって平等とするのかを定めないと意味がありませんよね。そしてそれは、人によって違うからこそ最近多い相続トラブルになるのだと思います。このケースのように介護の問題などでてくれば当然です。またこれくらいの少額でとおっしゃいますが、事実裁判所での調査結果によっても相続財産が1000万円以下で全体の33%位がもめているのです。相続トラブルは財産のあるなしではありません。うちには財産がないからでは、あとに残された家族はトラブルに巻き込まれますよ。相続トラブルは、財産ではなく心情的な問題になっていることをもっと認識すべきではないでしょうか?だからこそ、意思や言葉を遺す必要があるのですね。無言から有為言へ。かねこ行政書士事務所はTell Your Heart運動を推進しています。
宮崎県行政書士会宮崎支部所属
かねこ行政書士事務所
金子 聡