今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
父から原野商法で買ってしまった二束三文の北海道の土地を相続しました。
固定資産税を払う事もないような土地で、まさに原野の土地です。
父は、兄弟4人の中の末っ子の私だけにまったく値打ちのない土地をくれた訳です。
父は「この土地は湿地だから売れない土地だし、売れたとしても幾らにもならない」と言って、私に相続させた訳です。
相続って、少しでもお金になるものを譲られる事を言うのかと思っていたのですが、まったく値打ちのないものでも、一応相続と言う事になってしまうんですね。
まったく値打ちもないと言う土地を、GoogleMapで立体的に見た事があります。
近所には、大きなゴルフ場があり、国道も近くを走り、湖もあり、小さいけれど千歳空港からつながる駅もあり、そしてその駅からも結構近いようです。
もしどこかの企業か、どこかのお金持ちが「是非この土地をお譲り下さい」と来て、そして売れる事でもできれば、その時やっと父からいい土地を相続したと思うでしょうね。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。この投稿者の方のお父さんは、遺言を遺されていたということでしょうか?そしてこの遺言には付言事項が書かれていたのでしょうか?遺言を書かれていても、その遺言にした訳、メッセージなどを記載した付言事項がないと、せっかく遺言を書いた意味がありません。誰かに何かモノを渡すときに無言で渡す人っていないですよね。例えば、このお声のケースでその付言事項があった遺言ではどうだったか?そこまで意識された遺言であったなら、大きく変わってきたはずですね。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡