今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
主人方のお義父さんがなくなって遺産相続をする際に、何故か4人兄弟なのにうちだけが何も相続できないという状況になりました。
その訳は他の40代を過ぎた兄弟が独身で仕事も安定していなくて、うちの主人だけが公務員できちんと家庭もあるから何も残さなくても大丈夫だろうという風にお義母さんが思い込んだからです。
実は亡くなったお義父さんの方は、たった一人の孫にしっかり跡を継いで欲しくて少しでも資産を残そうと考えていたのですが、それをお義母さんがひっくり返したのです。
今までにかなりの親孝行をしていたのに、子孫も残せない兄弟にばかり資産を残すお義母さんに愛想が尽きて、今はほぼ絶縁状態です。
他の兄弟達は毎晩飲み歩く事にばかりお金をムダ使いして子供の教育とか親孝行にお金を使った事がなかったから、そんな人達に遺産を残しても全て飲み代に使ってしまうだけだと思うのです。
しかも子孫(孫)が1人しかいないのに数百万円もかけて新しいお墓を建てようとかお義母さんが言い出したので、いったい誰が将来墓掃除をするのだろうと疑問に思います。
子孫(孫)の負担になる事ばかりにお金を費やして全く孫に資産も残さないお義母さんの態度を見ていたら、すごく嫌になりました。
先祖や親孝行も大事ですが、それだけでは子孫(後継者)を残していけないのでした。
ここがポイント!
お声をいただきありがとうございます。このお声での問題点は、お義父さんの意思が反映されないということです。ですからこのお声のような不満につながるのだと思います。遺言がない場合は、遺産分割協議が必要です。その遺産分割協議には、相続人全員の一致が原則ですので、このお声のようにお義母さんだけの気持ちだけで決められるはずはないのですが、お義母さんの力がだいぶ強いようですね。ですからこういった不満を防ぐためにも、遺言でしっかりと意思表示を行うというのはとても大切なことだと思いますよ。残された家族への愛を形にするのが、遺言書です。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡