今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
人生予想も付かないことが起こるものです。
まだ若い友人の父親が若年性痴ほう症にかかり、若くしてこの世を去りました。
友人が小さい頃に両親は離婚していた為、父親は発症後、専門の施設に入所して落ち着いた生活を送っていました。
友人がほとんどの身の回りの世話やお見舞いをしていて、別れた母親や母親についていった姉はほとんど顔を出さなかったそです。
そんな二人が亡くなった父親の遺産を目当てにやってくるようになったそうです。
しっかり仕事をこなしていた父親は施設の入所金も自分で支払いなお多額の遺産を残していたからです。
法律的には相続権はもう無いはずの母親も高額の遺産に心が動いたようなのです。
友人からしてみたら両親が離婚に至る経緯も見てきているので、母親が大変だったことは良くわかります。
しかし、その分の慰謝料等は離婚時に清算が済んでいるのに今また遺産を欲しがる姿に愕然としたそうです。
それでも、口汚くののしられて仕方なく少しばかり遺産を分割しました。
まるで2時間ドラマの世界のようです。
その後の母親や姉との関係は話さなくてもわかる様に最悪です。
血のつながっている親族だからこそ余計につらいものになってしまっています。
父親が発症前に遺言状を用意してくれていれば、故人の遺志ということで友人があんなに苦しまなくて済んだと思うのです。
若く、健康なうちにしっかりと遺言状を残しておくことが、無用な争いを防ぐ為の最善の方法だと思います。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。「父親が発症前に遺言状を用意してくれていれば、故人の遺志ということで友人があんなに苦しまなくて済んだと思うのです。」この言葉がゆいごん書の大切さを物語っていると思います。そのゆいごん書は、決して亡くなる直前に書くものではありません。この投稿者の方がおっしゃる通り、元気な内に書くものです。ゆいごん書は保険と同じです。病気になってから、事故を起こしたあとでは間に合わなかったり、そもそも保険に入れなかったりしますよね。ゆいごん書も元気な内に書くことが大切です。ゆいごん書は何度でも書き直すことが出来ます。状況が変わり、書きたい内容が変わればまた見直しをすればいいのです。まずはあなたの意思を残すことが大切です。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡