今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
以前、相続税を100%にして、それを財源にベーシックインカムを実現しようという話がありました。改正により、相続税の基礎控除額が低くなるということになると、多くの国民の財産が国家に集約することになり、それを分配するのはまた国家ということになり、より社会国家の色合いが強くなるのかもしれません。しかし、実現はしないように思います。なぜなら、世襲議員など為政者自身が相続財産による恩恵を受ける立場にあり利害を有するためです。そうすると、やはり相続をめぐる争いは継続し、それに対処する人間も必要とされると思います。
自分の祖母の父は校長をやっており、一人目の妻との間に子供が3人、結核によりその妻が死んだ後迎えた二人目の妻との間に子供が2人いました。前者は姉2人、弟1人であり、弟は画家となりガンジス川などのほとりで絵を書くようになり数十年も実家には帰りませんでした。その後、校長は規則正しい生活をしていてある日いつものように通る木の下でぽっくりと死にました。そうすると、突然帰ってきたその弟は、祖父が収集していた巻物や骨董品など金目のものは全て持っていってしまったようです。そのことに祖母は怒っていました。
最近ようやく数十年を経て和解したようです。貨幣があれば現代社会はたいていのことができます。自由ですら、金による場合もあり、教育を受けてさえいれば苦しまなくてもいいことを苦しんだりするのもそのためのように思います。それほど力があるものであるがゆえ、それに取り込まれ過ぎないように、かといって無関心ではいないようにうまく付き合うことが必要なのだと思います。金に関する争いは人の信頼を破り、絆を破壊することもあるのだと思います。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。確かに投稿者の方がおっしゃる通りですね。「金に関する争いは人の信頼を破り、絆を破壊することもあるのだと思います。」まさしくこれが遺産相続トラブルですね。遺産相続トラブルはまた親族間での争いというのがとても悲しいことだと思います。その遺産相続トラブルを防ぐものとして、ゆいごん書があります。「備えあれば患いなし」昔から言われているこの言葉は、現代社会の相続トラブルにも当てはまりますね。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡