今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
夜中、突然電話が鳴り響きました。
間違い電話か、いたずらか、と訝りながら受話器を取ると、親戚からの電話。
十数年もご無沙汰であったので、少しびっくりしたがすぐ把握。あの人が亡くなったのかな、と。
しかし、あの人は、寝たきりだがまだ元気とのこと。ただ医師の説明だと、あと数日の命。そんな中、電話の主が困った相談を持ちかけてきた。
あの人が遺言を書いてくれない、興味がない、と。
あの人は一人身で、ずっと一人で生きてきたようなもの。遺言を書く相手がいないのも理解できる。ただし、電話の主をはじめ、私も親戚という縁はある。
電話の主による看病、その先の葬儀の世話もしなければならない。
しかし、あの人は、遺言を書くのは嫌だと一蹴。私は遺言ノートをベッド脇に置いたり、何気なく、住まいのものはどうするの?、と聞いたりするが、はぐらかされるばかりである。
その数日後、あの人は亡くなるのだが、結局遺言なし。残ったものをどうしたいのかわからずじまい、というのもまわりにとっては実は迷惑なものとなる。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。まさしくおっしゃる通りですね。「残ったものをどうしたらいいのかわからない」これが本当に困るということです。相続人の気持ちとして良く聞くのが。「決めておいて欲しい」と「わざわざ面倒な協議をしたくない」という声です。自分のもっているモノの行き先を決めておくというのは、とても大切なことだと思います。そしてそれは自分にしかできません。だからゆいごん書は必要なのです。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡