今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
中1のころの話です。その頃の私には何も知らされませんでしたが、子供なりに察していました。父方の祖母が亡くなり、父の兄弟たちが遺産分与でケンカになったのです。ある日曜日の朝、電話が鳴りました。その時私は寝ていたのですが、家に誰もいなかったため、寝起きの声で応答しました。
私「はい、○○です」
叔父「もしもし、( 父 )じゃないな?」
父方の叔父からでした。
私「違います。叔父さんご無沙汰です。」
叔父「声色変えたって無駄だぞ、意地が悪い」
私「え?なんて?」
叔父「声色変えても無駄だって言ってるんだ。今から行くからな」
そういって電話は切れました。なぜ来るかはだいたい想像はつきましたが、叔父の口調にしばらく唖然としてしまいました。父と声が似ているのは仕方ないことなのに、何が気に障ったのだろうと思いました。その何年か前までは、小遣いをくれ可愛がってくれた叔父でした。
小一時間もして叔父とその長男がやってきました。両親はまだ帰っていなかったので、応接間に通してお茶を出しました。
叔父「茶を出してくれるのか。ご機嫌とりか、( 父 )に言われたのか。」
にこりともしないで叔父が言いました。私はそんなつもりじゃないと言おうとしたのですが、悲しくて言葉になりませんでした。大人の話の内容は分からなかったですが、もう楽しい日々は戻らないと確信した出来事でした。大人の裏の面というか、本心を初めて見ました。その叔父は3年前に亡くなりましたが、葬式に我が家は参列しませんでした。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。いや~なんとも嫌な思いをされたのですね。遺産相続トラブルは、今まで仲の良かった親族関係がこわれてしまうとても悲しいものです。核家族化し、それぞれにご家庭の事情があります。ご結婚もされると、遺産相続トラブルは兄弟姉妹だけの問題ではなくなります。だからなかなか根が深く解決しずらいのです。その解決にはゆいごん書が一番です。相続人だってわざわざもめそうな話し合いなどしたくはないのです。決めておいて欲しいというのが、本音ではないでしょうか。ゆいごん書は、残されたご家族や大切な人へのやさしい思いやりです。ぜひ、ゆいごん書を書いてください。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡