今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。もうすぐお盆ですね。こういった機会に遺言や相続の事を考えられるのも良いと思います。
私の父は7年前に亡くなりました。
亡くなる前に父と母は離婚しており、喪主は私の姉がなりました。
父は生前「わしが死んだら骨は海に撒いてほしい」と私達に話していましたが、遺言書等は書いていませんでした。
お葬式の打合せの際に、父の兄弟達にその話をすると「そんな話は聞いた事がない。自分の父親の遺骨の世話をしたくないから嘘を言っているんだろう」と激しく責められました。
口頭で自分のなくなった後の事を伝えていても、文章に残さなければ遺言として認められないと後で弁護士さんに教えて貰いました。
その他にも父は車を所有していましたが、その車を父の弟である叔父さんが自分のものだと言い始めました。
なんでも父は生前、「この車はわしはもう乗らないからお前にやる。お前の名義にしていい」と話していたと言うのです。
私達には個別に父が貯金をしてくれていて、私達名義のお金を残しているのだから、車は自分が貰うと言って聞きませんでした。
私達も父の車を乗る事もないので、そのまま叔父さんに差し上げました。
父の死で、やはり自分のなくなった後は、後々いざこざが起きないように相続の事や、自分の死後の事について遺言書を残さなくてはならないと痛感しました。
亡くなった後に兄弟や子供達が争うには、亡くなった故人もきっと辛いのではないでしょうか。