今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
数年前、私のいとこがバイクの事故で亡くなりました。まだ20代半ばでした。親から離れて一人暮らしをしていましたが、家族とほとんど連絡をとっておらず、どのような暮らしぶりなのかさっぱり分からない中で遺品の整理などが始まりました。
まずは家の片づけをしましたが、突然の事故でほとんど即死だったため遺言もあるはずがなく、途方にくれました。そのうち、本人が借金をしていたことが判明し、叔母の家族は遺産相続権を破棄することにしました。借金を含め色々な支払いなど、負の遺産を受け継がないためです。そのため、借金取りからの電話がかかってきても電話にはでず処理に徹底しなければなりませんでした。また、後でいとこの友人から「近い将来、一緒に会社を立ち上げようと思っていた」という計画を聞かされました。もし、会社を立ち上げるためにもっとたくさんの借金をして亡くなっていたらと考えるとぞっとします。
遺言の無い、こんな亡くなり方は悲しすぎますし残された人が大変です。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。確かに自分がいつなくなるかは誰にも分からないものですよね。だから遺言はお守りのようなものだと思っています。もしも為ののお守りです。そして遺言を書くことで、自分の現在の状況が把握、整理ができ、周囲への感謝も出来たりするのではないでしょうか?ゆいごん書は、そんな効用もあるのです。ゆいごん書は、死ぬために書くものではありません。これからをよりよく、安心して生きていくために書くものです。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡