今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
もう10年以上前になりますが、母が亡くなった時のことです。
私には17歳上の兄がいます。父が山を持っていたおかげで私たち兄弟は、新興住宅地で割と広い土地をそれぞれ貰いました。父はもう20年程前に他界しています。
で、母が亡くなってしばらくしてから、隣に住む兄が、突然数枚の書類を持って署名と判を押すように言ってきました。何の書類か聞くとなんだかんだと怒鳴りつけてくるんです。当時、若かった私は結局言われるがままに判を押しました。財産は、結局なにひとつ貰わないまま、しかもどれくらいあったかも知らないままです。兄は、女性の私は土地を貰っただけでも十分だという考えだったんですよね。
歳をとっていろんなことがわかるようになった今、とても理不尽な思いになることがあります。友人達は、今からでも弁護士に頼めば遅くないとアドバイスしてくれますが、お隣ですし、関係を悪化させるのもなんだか面倒くさくて結局なにもしないままです。
こういう問題は、知識を持っている方が絶対有利ですのである程度の知識は勉強しておいた方がいいと痛感しています。
ここがポイント!

お声を頂きありがとうございます。確かに相続についての知識は、ある程度持っておかれた方がいいですね。経済学では有名な実験ですが、情報の非対称性があるとどうしてももめやすくなります。どれくらいあったのだろう?もっとあったんじゃないか?そんな風に訝ってしまうからです。相続においても、もっと遺産はあったんじゃないか?こんなに少ないのはおかしい!といった声をよく聞きます。まさしく情報の非対称性です。ですから相続トラブルは多くおこるのかもしれません。ですから相続について、情報の開示は大切です。それは所有者であるあなた自身が情報を開示することが一番分かりやすく、納得を得られやすいのです。その方法としてゆいごん書はおすすめです。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡