今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
以前祖父が亡くなった際に、相続のためにそれまで手つかずだった土地の詳細や登記などを調べました。
古いものになると時代劇に出てくるような紐綴りの伝票まで持ちださねばならず、かなり苦労したことを覚えています。
中でも厄介だったのが、これまで自分の土地だと思い使っていた家に隣接する土地の名義が、実は近所の別の方のものになっており、そのかわりにその方の裏庭の土地の名義が私の先祖のものになっていたことです。
なぜこんなに面倒なことになっていたかというと、大昔に私の家は商売をしていたそうですが稼業を畳む際に何らかの事情があって、名義だけを交換したのだそうです。
幸いその近所の方とは面識があり、そのままにしておくのもなんだかトラブルのもとになりそうだったので、知り合いの司法書士の方に頼んで間に入ってもらって土地の名義の整理をしてもらいました。
古くからその場所に住んでおられる方が多い田舎の地域だと、土地の境界などはもうかなり曖昧になっており、最近になって分譲住宅が立てられる際などにトラブルになることがけっこうあるのだそうです。
ある程度の費用はかかりますが、土地の整理はきちんとしておいたほうが良さそうですね。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。投稿者の方がおっしゃるように、土地の状況がどうなっているのか?それをきちんと把握しておくことは大切ですね。市町村役場で名寄帳を取得すれば簡単に自分名義の不動産の確認が出来ます。弊所でも遺言作成の際に、不動産の状況などを確認します。そうすると、思っていたのと違う!といったケースもままにあります。相続手続きや遺言は、不動産を調べて整理するとてもいい機会ですね。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡