今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
以前、書店で「遺言作成キット」なるものを見つけ、さらにそれが好調な売れ行きを示していると聞いて、隔世の感がしました。そして、親や配偶者、そして自分自身としてどうしたほうがよいのか、話し合い考えてみました。
私の父は、多くの田畑や山林を代々相続していたので、遺言作成は必須と考えていたようです。長年お世話になっている税理士や司法書士の先生方と日頃から相談し、「あとのことは任せているから」と言っていました。
私は若いうちに他家に嫁ぎ、実家は長男である兄夫婦がきりもりしていたので、この機会に「相続財産は要らない」と父に話しました。死後の話を切り出すのは娘として気が進みませんでしたが、父は「しっかり考えて意見なりをいうのは大切」と喜んでくれました。
遺産に関してある程度でも早めに態度を決めておき、お互いに共通の認識をもつことは、とても大切だと思います。兄夫婦に私の意向を伝えたときには少し驚かれた様子でしたが、結果として、兄夫婦を尊重し感謝している気持ちがつたわったのではないかと感じています。
ここがポイント!
お声をいただきありがとうございます。相続について考える。この事こそが実は大切なのではと思います。日頃私たちは忙しい毎日を送っていますから、立ち止まってゆっくり自分を含めた誰かが亡くなることを考えることはありません。この投稿者の方のように、遺言書キットがきっかけとなり、それらについて考え、話しあってみることは、今後の人生を考える意味でもとても大切だと思います。弊所が力をいれていますゆいごん書でも、お客様を見ていると書くことに意味があるのではと思います。自分を整理し、今の自分の置かれている現状を考える。それがゆいごん書です。生きるためにも必要なのがゆいごん書なのです。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡