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声 自力での相続放棄

今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。

 

一昨年、父が亡くなりました。
『父』と言っても、長らく会った事もなければ連絡を取り合った事もありません。
実は十年ほど前に母も亡くしているのですが、離婚寸前で別居していたのです。
私と妹は母について、一緒に母の実家で暮らしていました。
正式に籍を抜いてはいなかったのです。
だから、母が亡くなった時も喪主は誰がするのか、費用は誰がもつのか等でかなり揉めていました。詳しくは教えてもらえませんでしたが、費用は母の実家がもっていたように聞いています。喪主は世間体があるからと父が執り行っていました。
また、母のかけていた保険金も私と妹が成人するまでは中学が管理をし、成人したら各々に渡すと言ってましたが結局は自動車学校代くらいしか貰えませんでした。
父に対して良い感情はありませんでした。
だから父が亡くなった時も、とりあえず通夜と葬式に「客」として出席し、喪主などは断りました。
その後親戚から、父が住んでいた家を私が相続して管理するように言われましたがその場で断り、ネットで調べて『相続放棄』を知りました。
お金に余裕がなかったので、自分で調べて手続きを行いました。
親戚は、私が自分でそこまでやれるとは思ってなかったみたいで驚いていました。
相続の仕組みなどが少し分かって勉強になりましたよ。

ここがポイント!

お声をいただきありがとうございます。相続するということはプラスの財産だけでなくマイナスの財産も引き継ぐということは要注意ですね。身近な例でいいますと僕の知人の妻は再婚で、子供もいます。ですからその子は養子縁組をした僕だけでなく、前の旦那さんの相続権もあるということです。前の旦那さんはお金遣いが荒いようでしたので。当然借金の恐れもありますよね。そういった場合は、このお声にあるように相続放棄の手続きを行わなければならなりません。相続放棄は亡くなったのを知ってから3か月以内という期間の制限があります。無駄な借金を引き継がないように知っておくことはとても大切ですね。

 

宮崎県行政書士会宮崎支部

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金子 聡

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