今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私は31歳の男性です。
今は全く畑違いの仕事をしておりますが、以前に不動産会社に勤めておりました。
中でもアパートの建築営業で、千葉県の船橋市や習志野市周辺の地主様に土地活用の一環としてアパートをお持ちの土地に建て、家賃収入を得て頂くというものでした。2年程勤務しておりましたが、その際にお会いしたお客様は300名以上。
実際に自宅を訪問して世間話やら保険の話や家族のお話をします。
そうすると、自然と固定資産を抱えている資産家達は自分たちの悩み、つまり「この土地をどうするか」「誰に渡すか」という話になってくるのです。
私がお会いしたお客様が口を揃えておっしゃるのは、「相続は仲の良い家族ほどもめる」という事です。
皆さんがおっしゃるには、仲の良い家族はその関係を崩したくないので、大事な事をしっかりと話し合わない。
しかし、実際に遺言もなく、相続の話もいないまま施主がなくなると、この土地は私のものだと残された家族がそれぞれに主張するわけです。
お金なら簡単に二分、三分と均等割り出来ますが、土地は平等に分けられない。
生きている間に死んだ後の話をするのはあまり良い気持ちではないと思います。
しかし、本当に残された人を大事に思うならば、必ず家族会議を開き、慎重にそれぞれの意思や性格を尊重しながら配分を決める。これは私の今まで見てきた経験から、必ずやっておいた方がよいと思います。
ここがポイント!
お声を頂きありがとうございます。「相続は仲の良い家族ほどもめる」というのは、納得させられますね。大切な問題だけど、なかなか話が出来ない、話すきっかけがない、こういう声をよく聞きます。相続やゆいごんについて、もっと話しやすくなる環境になればと切に願います。そして、このお声にもあるように土地など分配出来ないものは、遺産分割協議が非常に困難です。民法には所有権絶対の法則というのがあります。それを持っている人が決めるというのがとても大切なのです。そしてそれを具体的にするのがゆいごん書です。あなたのことをあなた自身が決めておくというのが大切なのです。
宮崎県行政書士会宮崎支部
かねこ行政書士事務所
金子 聡