今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
祖母は今年の誕生日に90歳になった。卒寿である。
やはり足腰はだいぶ弱ってきたし、言ってることもすこしおかしいな?と思うことは時々あるが、
まだまだ頭もしっかりしている。
しかしそんな祖母でも実はすでに「遺言書」なるものを用意しているらしい。
捺印のある正式なものなのかは不明。実物も私は見たことが無い。
しかし、心配性で人一倍他人に気を遣う祖母のこと、間違いなく実際に遺言書は用意していると、
祖母からちらっと話を聞いたときに、私は確信した。
私の父の兄妹達は、私から見て特に仲が悪いわけでもなく、祖母の卒寿のお祝いだって
近くにみんなで旅行しに行く予定だと聞いている。ごく普通の親戚関係。
それでも、自分が死んだ後の遺産で揉めてほしくない、揉め事が起こるのが心配、と思った挙句の「遺言書」なのだろう。
世間では遺言書が無いゆえに相続で骨肉の争いをして長く揉めている、という話がよく転がっている。
祖母の広い交友関係の中でも、そういった話を聞いたことがある。
しかしである、そこは他人の話。もしかしたら生前からの関係が良くなかったゆえ、結局相続すら揉めているのかもしれない。
自分の祖母の死後は、もし遺言書など無くても身内の良心を、そして自分の両親を信じ、何も揉めることなく
穏やかに相続一切を執り行えるはずである、、、と思う、のは私がまだ自分自身、相続や遺言とは程遠いと呑気に思っているからだろうか。
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