今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
夫の母方の親戚の中に、子供に恵まれず、2人だけで暮らしている夫婦が
います。どちらも大学院出のエリートで、国家公務員を退職した70代の
老夫婦です。ご主人は3人兄弟の長男で、結婚当初から両親と同居が条件
だったと、以前、毎年開催される親戚縁者のクリスマスパーティで、奥さ
んが少し話してくれたのを思い出しました。大変、気さくな夫婦、確か、
そんな印象でした。夫婦は最後まで両親の介護を続け、自宅で看取ったと
聞いています。両親亡き後は相続した土地や家を売却し、マンションを購
入して、田舎から街へ生活拠点を移しました。高齢者には、車が必要な田
舎暮らしは不向きです。出来るだけ利便性の高い場所を選んで、引越しを
した夫婦の決断は賢明だったと思います。そこに至るまでの経緯は、言葉
では言い尽くせない程、家族間の遺産相続の大きなトラブルに悩まされた
様です。介護中は誰も訪れなかった兄弟やその家族から、両親の家を売る
と決めた途端、批判、嫌がらせなど、猛烈な攻撃を受けたと噂に聞きまし
た。現金や土地などの遺産は均等に兄弟へ分配、相続がなされていたのに
も関わらずです。私達夫婦にも子供がいませんので、将来の自分たちの姿
を見る様で、人事とは思えないお話しです。
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