今回もあ弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の友人はつい最近になって、自分の親から生前贈与をしてもらいました。友人の両親はどちらも健在で、病気もなく健康なのになぜ?と思い尋ねたところ、平成27年から相続税の「基礎控除」が縮小されるから、とのこと。
基礎控除とは財産を相続する際に、相続税がかからない金額のことで、現在では5000万円+法定相続人(相続する権利のある人)ですが、平成27年度以降は約6割まで縮小されるため、友人は相続税を申告する必要がある。そのため、制度が改正される前に相続しておこうと思い切ったそうです。
親が亡くなった後に遺産相続で揉めることのないように、生前贈与を考えるというのは知っていたのですが、相続税がかかるかかからないかも念頭において相続について考えなければならないということをこの一件で知りました。
基礎控除が縮小される、ということ自体ほとんどメディアでは取り上げられていないように思えるので、知らないうちにもらえる遺産が減っていた、なんてことになる人も多くなるのではないでしょうか。そうならないためにも、遺産相続について考え始めている方は早いうちに家族と相談して、もらえる分はきっちり相続できるように計画をたてるべきだと思います。
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