今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私は50歳代の主婦です。私の周りでも親が亡くなり相続問題でもめている家もあればすんなりと相続が決まった家もあります。その中でも一番仲のいい友人の家の話を書きたいと思います。
彼女の家は男・女・女の3人兄弟です。長男は仕事の都合で実家から遠い場所に家を建てて住んでいます。下の妹二人は実家から車で10分位の場所に各々結婚をして住んでいます。親の介護はすべて下の妹二人で分担してやっていたそうです。
介護をしていた親が亡くなり相続の問題が出てきました。その時に長男が言った一言ですんなりと相続の手続きが出来たそうなんです。その一言とは「親の遺産は介護をして人がもらうべきで、介護をしていない自分は相続を放棄したい」と言うことだったそうです。兄弟の中では長男の年収が一番低く、長男だからと相続問題に首を突っ込んで来ると思っていた妹二人はビックリしたそうです。それで、妹二人で相談をして法定相続分の遺産を二人で分け、各々が貰った遺産の中から少しだけ兄に渡すことにしたのだそうです。
「長男が強欲でなくてよかったわ」なんて笑っていましたが、介護も妹二人で均等にやっていたのですんなり遺産の問題が片付いたのだと思います。遺産でもめることがあっても、こんなにすんなり決まることもあるのだとビックリしました。
相続・遺言体験談 多数公開中。