今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の母は七人兄弟の4番目で、祖母は数年前に他界し、祖父は一人暮らしをしていました。
兄弟の中の二人はアメリカに嫁ぎ、一人は他県へ。
残った母を含めた4人は祖父の住む実家近くに住んでいますが、祖父の面倒は母が見ていました。
祖父は社交的で、歌の教室も開いていた時期があったので友達は多かったようです。
そんな祖父が急に倒れ、あっという間に亡くなりました。
遺言書はありませんでしたが、祖父は生前、母を含めた兄弟達や友人達に
『お金は使い切れないぐらい持っている、畑も土地も沢山あるから老後の心配は無い』
と言っていたそうです。
それが、亡くなって預金や遺産を整理すると350万円程しかありませんでした。
単純に分けると兄弟七人で50万円づつなのですが、他国・他県に住んでいた兄弟達は
『もっと遺産はあるはずだ、地元に残っていたお前らが祖父からこっそり大金を譲り受けただろう?』
と言い始め、残りの母以外の兄弟達は、
『母が一番祖父の近くに居た。あいつが独り占めしているはずだ』
と騒ぎ始めました。
裁判を起こすとまで言われた母は、
『バカバカしい、私は相続放棄をします。後は勝手にしなさい。』
と伝え、相続放棄をしました。
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