今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
これは私の友人の話です。
数年前、友人の祖父が事故により急死しました。
友人は小さい時から祖父母に甘えていて、大きくなってからは恩を返したいと介護士の免許を取得して祖父母と同居していたのです。
友人の両親や親族は介護が嫌だったのか用がある時以外はあまり立ち寄らない人ばかりで、その事もあり友人は献身的に面倒を見ていました。
そんな中での、突然の急死に友人も大泣きしていました。
祖母も孫の気持ちが分かり、慰めながら自分も泣いていてこちらも泣きそうになりました。
お葬式も一段落し、今度は遺産の話になりました。
弁護士の方が遺言状を読み上げたのですが、その中身にビックリしました。
自分の遺産は、全て孫である友人に託すという事が書かれていたのです。
当然親戚の方達は何故貰えないかと怒鳴っていました。
しかし祖母が「貴方達は誰一人として私達の面倒を見ようとするやつは居なかった。この子だけが私達の為にしてくれていた。そんな貴方達に遣るお金はない!」と一喝したのです。
流石に反論は出来ず、遺言状の通り友人が遺産を継ぐことになったのです。
しかしそのお金は祖父のお墓を建てたり祖母が住みやすいように家をリフォームする為に少しずつ使っていくそうです。
お金が絡むと人は変わりますが、この友人ならきっと大丈夫だろうと思いました。
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