今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の父は、個人経営の会社を立ち上げていました。それは、ビルクリーニングという名前はついていましたが、簡単に言うと単に廃材整理です。私はその仕事を嫌いではなかったが、継ぐ気にはなれませんでした。そして、私が20歳になった時家族の折り合いから、父は家を出ることになりました。その後父は会社を他県に移転して経営をしていたのです。しかし、父も高齢になっていたためか、なかなか良い仕事には恵まれていなかったようです。そのことは、音信が途絶えていたので、わたしには、わからないことでした。わたしが、40歳を過ぎたときのことでしたが、父の住んでいた街の役場から連絡があり、父が亡くなったとの知らせを受けました。父には、私たちに相続させられるものは残していなかったようです。その後父の遺品を整理を終えて、家族会議を開いたとき、思わず私の口から出た言葉は、「父の会社は、私が継ぐ」という言葉でした。そして、母の言った言葉は、「それは、お前の会社だから好きにしなさい。」でした。
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