今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の母の知人で、親が亡くなり、お葬式を済ませた後、遺品整理や遺産の整理が行われました。自営業をしたりしていたため、どれだけの資産があるか
兄弟で話していたそうです。六人兄弟でしたが、その内の二人の兄弟が、その件について仕切りだしたそうです。二人ともエリートで法学部出身だったので、
他の兄弟は文句も言えません。調べていくと、借金があるらしいという事がわかりました。借金を精算したら大した額にならないので、今まで世話をしてきた一番上の長男に残りは渡したほうがいいということで、残りの五人は財産放棄をしました。長男は面倒をみたというよりは、離婚してから家に戻り、親に面倒を見てもらっていたという方が正しいのですが。その流れで、年老いた親の世話をしたという事です。知人の子供は、「本当に借金がそんなにあるのか、どのくらいの資産があるかきちんと調べたのか」と聞きましだが、知人は「二人がそういっているから仕方が無い。」といって財産放棄のはんこを突いたそうです。しかし、実際は、借金は大した金額ではなく、遺産のほうが多いということがわかりました。いそいで手続きをしないといけないということで慌ててはんこを押して書類を手続きしてしまったのが運のつき。財産はすべて、のらくらの長男にいきました。仕切っていた兄弟も今は家族の介護や病気でお金が必要になっているそうですが、後の祭り。二十年以上たった今でも、「あの時、きちんと調べておけば・・・」嘆くなら、もっと調べればよかったのに・・・ですよね。
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