今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
数年前祖父が亡くなり、遺産相続のため親族が集まり話し合いが行われました。
遺言書は無かったのですが、家業のため土地家屋は長男が継ぎ、細やかでありましたが預金等を兄弟で等分する、ということで話が丸く収まりました。
相続でもめるなんてことにならなくて良かった、まあもめるほどの物も無いがな、とみんなで笑いつつ相続手続きのため土地の権利や預金通帳もろもろの確認をしていたとき、思わぬ事態が発覚しました。
なんでも数十年前国道拡張で所有していた土地の一部が買い上げられていた、と。その額およそ一千万近く。
騒然となりました。
なにしろ昔のことなのでそのお金をどうしたのか知る者はいないし、銀行等に預けてもいない。まさかタンス預金かと探してみるも見つからず。
家を建てるのに使ったのか?いやそれはもっと前だ。墓を建てたときか?いやそんなにかかるまい。と再び親族会議が開始され。
結局、数十年の間にこつこつと祖父が使ってしまったのだろうということで落ち着きましたが、盆栽と仕事ぐらいしか趣味のなかった祖父がいったいどうやって、何にそんな大金を使ったのかは未だ我が家の謎です。
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