今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。
私の父と兄弟の話です。
私の父は6人兄弟の末っ子です。
当時では珍しく、父は末っ子にも関わらず祖父、祖母を引き取って私達家族と暮らしていました。
私が8歳の頃、祖父が大腸がんで亡くなりました。
祖父は地元ではそこそこのお金持ちで、自分の死を意識してから遺言書を書いていました。
末っ子なのに面倒を見てくれたうちの父に、多くの遺産をのこす遺言書だったそうです。
父は、生前の祖父にそれを見せてもらったそうで、遺言書は祖母が預かっていました。
それが、祖父の死後、ろくに顔も見せなかった父の兄や姉達が集まり、祖母をたぶらかし、遺言書を奪い、書き換えたんだそうです。
結果、父は何も譲り受けることなく、兄弟の縁も切れました。
人を信用できなくなった父は、未だに叔父や叔母から連絡があると「留守だと言え」と言って電話に出ません。
叔父や叔母は何事も無かったかのように私達家族に馴れ馴れしくしますし、うちの父は自営業なのですが、父の商売が右肩にあがると、どこから聞きつけるのか連絡を取ってこようとします。
お金のことになると人は簡単に変わってしまいます。
ずっと仲の良かった兄弟でも、他に家族を持って別の人間の影響があると、人が変わるようです。
実際、遺言書の書き換えには、叔父達の奥さんの悪知恵だと聞きました。
私は三姉妹ですが、絶対にこんなことにはならないようにと、姉達と幼いころから話し合っています。
相続・遺言体験談 多数公開中。