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声 遠いようで近い相続

今回も弊所あてに寄せられた体験談やご意見をご紹介致します。皆様もぜひ、ご参考になさってください。

 

祖父が入院中です。突然の激痛と共に倒れて、症状は軽快したものの、治る見込みもないままもう一年半が経ちました。
二年前までは、仲の良い祖父母二人で暮らしていた一戸建ても、今は祖母一人がぽつんと住んでいます。
祖父が入院してすぐの頃は、おろおろするばかりだった祖母も、祖父がもうじき亡くなってしまうかもしれないという現実をようやく受け入れ始め、家財の整理などを行っています。
そして今、整理中に出てきた祖父のノートが元で、祖母ががっくりと落ち込んでいます。
祖父母の家は立派な鉄筋作りで「大地震が来たって壊れない。あと200年だって住める」という祖父の自慢の種でした。ところがなんと、家を建てたときの記録が書いてある祖父のノートによると、この家は建築基準法違反なので、不要になっても売れないらしいんですね。
更地にするのだってお金のかかる話です。
それで「こんな、人にも売れないような家を残しても、子供たちに迷惑をかけることになる」と祖母が悲観してしまったのです。
本当にこの家がお荷物になったときには「相続放棄」ということもできるんだから、となんとか慰めてきたのですが・・・じいちゃん、家を建てるときは強度だけじゃなくて、相続のこともちゃんと考えてよね!

ここがポイント!

お声を頂きありがとうございます。え~~~という内容でしたね。この祖父の方のノートをぜひ見てみたいものですが、日本の住宅はだいたい25年で資産価値がなくなりますので(これは問題だとされています)、どちらにしてもその家に対しての特別な思い入れがない限り、取り壊しという選択がまっているような気がします。ただ家の価値はなくなっても、土地の値段はそんなには下がらないので、その土地をめぐっての相続争いなどは考えられますので、その対策(遺言書の作成等)をなさることは必要だと思いますよ。

 

宮崎県行政書士会宮崎支部所属

かねこ行政書士事務所

金子 聡

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